勤務医時代(2)
卒後3年目に愛知県に戻り、縁あって今枝先生の歯科医院で勤務させていただくことになりました。
先生は様々な研修会に参加されており、非常に勉強熱心な方です。卒後4年目で開業されたそうですが、歯科治療が面白くなかった時期があったとおっしゃっていました。それを打破したのが研修会だったそうです。
先生は本当に様々な研修会に参加され、歯科界で有名な多くの先生とお知り合いで、歯科治療においてもいろいろな引き出しを持っていらっしゃる方です。私はそれまで研修会に参加したことがありませんでしたが、先生を見習い多くの研修会に参加しました。
ちょうどこの頃、長崎大学の先輩である口腔外科医の西川先生を頼って、当時先生が勤務されていた中部労災病院のインプラント手術見学に毎週木曜日に行っていました。
ここで数多くのの大掛かりなインプラント手術や外傷の手術を見学させていただいていたことが、後にインプラント専門医で私がインプラント手術を担当した際、非常に役に立ちました。また、中部労災病院での見学を通して多くの尊敬すべき名古屋の先生と知り合いになることができました。
今枝先生からいろいろなことを学びました。インプラント、歯列矯正、歯周病治療すべての分野に渡り、多くの研修会にも参加させてくださいました。私に歯科治療の奥の深さを最初に気づかせていただけたのが今枝先生です。また、現在私の歯科臨床のよりどころとしている中村健太郎先生と出会わせていただくきっかけを作ってくださったのも、3年間勤務させていただいた今枝先生のおかげです。