インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために | Category: 医院からのお知らせ | 名古屋市天白区の歯医者さん「木崎歯科醫院」

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インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために

私が歯学部を卒業(2003年)する以前のインプラント治療は外科主導型と言われていました。十分な骨がある部分にインプラントを植立することを優先し、被せ物は必ずしも理想的な噛み合わせや見た目に関しては角度付きのアバットメント(土台)などで対応する必要がありました。極端なことを言えば、歯が無い部分に人工歯根(インプラント)が植立できただけでもそれなりの被せ物が装着できるのだから「良し」としようということです。その後、技術の進歩によって補綴主導型という考え方が生まれ、理想的な噛み合わせや見た目を再現することが重要視されるようになり、最終的な被せ物の位置や形態、噛み合わせから判断して最良な位置にインプラントを植立しようとする治療法にシフトしました。ただし、被せ物の直下に必ずしも骨や粘膜が十分にあるとは限らないため、不足している場合は骨や粘膜を移植する技術が必要になりました。最初にお世話になった広域に展開する大手歯科医院も次にお世話になったインプラント治療で有名な歯科医院も、治療を希望する多くの患者さんがいらっしゃったので、様々なテクニックを習得する機会に恵まれました。以前は特別な治療であったインプラント治療も、2010年頃からは多くの歯科医院で受けられるようになりました。

 

 

 

 

 

インプラント治療で後悔しないために

多くの歯科医院でインプラント治療が受けられるようになると歯科医院間の競争原理が働き技術やサービス、治療費の面で患者さんは恩恵を受けられるようになりましたが、時に強引とも思われるインプラント治療がされていると感じることがあります。例えば、ヘビースモーカーの方に禁煙指導とまではいかなくても喫煙のリスクについて一切の説明もないままインプラント治療を進められたりするようです。インプラント治療で後悔しないために最も重要なことは、インプラントについての正しい知識を身につけておくことです。メリットやデメリット、リスクなどをきちんと把握しておくことで、ある程度のトラブルを防ぐことができます。インプラント治療を検討されているのであれば、積極的に主治医に質問するようにしてください。

説明のために必要な設備

インプラントは歯を削ったり入れ歯を入れる治療と違い歯槽骨の中という外からは見えない治療のためどの位置にどのような方向で植立されていることがわかりません。そのため、骨の中の様子が確認できるCT撮影装置が必要になります。また、最終的な被せ物の状態を事前に把握するための模型が必要になります。当院ではCTはもちろんですが最終的な被せ物の状態をワックス(蝋型)で再現する作業を院内技工士が行います。そのため、歯を小さくしたい、もう少し引っ込めたいなどの患者さんのご要望に迅速に対応できる体制を整えています。

 

 

 

 

 

最後に

インプラント治療は被せ物を装着したら治療が完了ではありません。インプラントを長く機能させるために定期的なクリーニングと健診が重要になります。インプラント治療に対するネガティブなイメージをお持ちの方もみえますが、ひとつひとつの手順を踏まえて正しく行えばブリッジや入れ歯と違い、残った歯を守ることができます。気になる方はお気軽にご相談ください。

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