勤務医時代(4) | Category: 生い立ち紹介 | 名古屋市天白区の歯医者さん「木崎歯科醫院」

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木崎 創の生い立ち紹介

勤務医時代(4)

中部労災病院において多くのインプラント手術を見学させていただき、自分自身もインプラント治療に携わりたいと思っていた矢先に、岐阜のインプラント専門医の大口先生との出会いがありました。
大口先生はいままでの歯科の常識にとらわれないというか、非常に斬新で柔軟な発想力の持ち主で、様々なご自身のアイデアを具現化してご自身の歯科臨床に生かされています。その中でも先生が考案されたインプラント治療の方法は、発想の転換や経験は必要になりますが、患者様にとって非常に安心で侵襲が少なく、我々術者にとっても非常にストレスの少ない安全な方法でした。大口先生も講習会をされており、先生の提唱するインプラント治療法を学ばれた歯科医師は全国で1000名を超えています。
そのような先生のオペに数多く立ち会い、直々にインプラント治療を勉強させていただき、また私自身多くのインプラント手術を担当させていただけたことは幸運だったとしか言いようがありません。また、大口先生の医院では審美歯科治療や自費の入れ歯治療を希望される患者様が多く、それまで自分が勉強して来た様々な知識、治療技術をフルに生かし、実践することができました。
いっぽうで妥協のない治療をしようとすればするほど、インプラント治療、補綴治療(被せもの治療)だけでは、避けて通れない大きな壁にぶつかってしまったのも事実です。

その避けて通れない大きな壁というのが矯正歯科治療でした。まさしく私が歯科医師を目指すきっかけとなった矯正歯科治療が、その頃の私に壁として大きく立ちはだかりました。
歯を失われて歯科にかかられる患者様は非常に多いです。歯が失われたことによっても、残った歯は簡単に病的に移動してしまうことが非常に多いです。もちろん歯科治療が必要な患者様の中で、矯正治療が必要な方はそう多くはないと思います。 しかし、病的に移動してしまった歯の位置関係のまま、例えばインプラント治療や補綴治療(被せもの治療)をしてもやはり後々問題が生じてきてしまいますし、実際そのような患者様の治療に私は対応することができず、矯正治療の技術をもっている先輩ドクターに治療を交代していただきました。
私自身小学一年生から矯正治療を受けさせていただきましたが、成長期に歯列をよい方向に誘導してあげることは、その後の長い人生における歯科疾患のリスクをかなり下げることが可能になるという思いもありました。当時卒後8年目でした。矯正歯科治療以外の歯科治療全般はインプラントを含めて自信がありました。このまま大口先生のもとで、インプラント・審美歯科治療に携わっていこうかとも思いましたが、年齢的に開業を考えても良い時期でしたし、実際両親にも独立開業を勧められていました。

吉岡歯科 all on 4 セミナー歯科医師を志すと両親に告げたときから、両親は心の中では私の独立開業を願っていたようでした。そのためには、どうしても矯正歯科治療を学ぶ必要があるのではと悩みました。
矯正歯科治療は一般歯科と全く違うので、ゼロからのスタートにはかなり勇気がいりました。実際、同期の歯科医師には止められました。しかし、先輩ドクターや大口先生の医院でお世話になっていた事務長にも相談して、ここで矯正歯科治療を避けて通れば、絶対に後悔すると思い、矯正歯科治療をゼロから勉強する決心をしました。

 

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