大学時代(1)
大学は長崎大学歯学部に進みました。長崎大学歯学部には高校の先輩が何人かいらっしゃったのでとても安心できました。
長崎は高校の修学旅行でも訪れた場所で、のどかな素敵な街でした。食事付き、トイレ、風呂共同で学生が40人くらい居る下宿屋さんに下宿したので、にぎやかで楽しかったです。
長崎大学に入って勉強もしっかりしましたが、4年生までは部活中心の生活を送りました。大学ではスポーツをやろうと決めていたので、祖父の影響もあり柔道部に入りました。軽い気持ちで入部したのですが、歯学部柔道部の先輩に連れて行かれたのは全学柔道部(教育学部、工学部、経済学部、水産学部、医学部、薬学部、歯学部)でした。部員はすべて中学高校の柔道経験者でした。僕は全くの初心者でしたが、筋力トレーニングに励み、当時まじめにいろいろ考えた結果、柔道の本を読んでも経験者には勝てないと思っていましたので、技の研究の為にロシアの格闘技の本を読みあさり、毎日練習に通いました。体を作る為に練習後は毎日1リットル入りのパック牛乳を一気飲みしていました。
月一回程度、地元の高校や長崎県警の方と練習させていただくこともありました。練習はかなり大変でした。いやほんとに大変でした。でも、祖父に教えられていた受け身がよかったのか、大きなけがをすることもなく4年間練習できました。長崎市民大会、他大学との交流戦にも出場させていただきました。
練習以外でも全学の先輩方に可愛がっていただき、ほかの学部の同期もできて、柔道部に入ってよかったです。
ほんとにきついなあと思ったときに、医学部の先輩がおっしゃった言葉で『きついことを一生懸命一緒に頑張ったやつは一生の仲間になるから頑張れ!』と言われたことをいまでもよく覚えています。柔道部を最後までやりきったことは大きな自信になっています。