勤務医時代(3)-中村健太郎先生との出会い-
中村先生に初めてお会いしたのは2008年4月13日。大阪での研修会でした。
『歯科医療はどこまでいっても基本を無視してはなりません。われわれが歯科疾患をわずらっている患者さんに求められているのは、確実に治る医療、治療です。言い換えると失敗が許されない仕事なのです。それ故に、常に学び、常に修練しなければならないのが真の歯科医療なのです。』と言う内容の話を最初にされたのを覚えています。
私は研修会で一番前の席に座っていましたので、『木崎先生は前歯の3から3の単冠の前装冠の調整に何分かかる?』と聞かれました(通常だとかなり時間のかかる処置です)。一度に6本もの前歯の冠を調整することはないなあと思いながらも、『40分はかかると思います』と答えたところ、先生は続けて『中村歯科医院では何分かかると思う?』と問われ、『20分くらいでしょうか』と私は答えました。 中村先生は『2分、いや20秒かな』と笑いながら答えました。衝撃でした。この先生は何を言っているのだと思いました。
しかし、中村先生はそんな私の思いを察してか、『木崎先生はなぜ今まで疑問に思わなかったの?』とおっしゃいました。確かにそれまでの自分の診療において、どんなに正確な処置を行ったつもりでいても、必ず誤差が生じていました。歯科治療とはそういうものなのだと思ってしまっていました。 この後、今までの自分の歯科治療において考えもしていなかった基本的なことが、こんなに大切なことだったのかと、目から鱗の連続でした。中村先生は本物だという思いとともに、この時が中村先生に着いて行こうと決心した瞬間でした。
『歯科医療はどこまでいっても基本を無視してはなりません。われわれが歯科疾患をわずらっている患者さんに求められているのは、確実に治る医療、治療です。言い換えると失敗が許されない仕事なのです。それ故に、常に学び、常に修練しなければならないのが真の歯科医療なのです。』と言う内容の話を最初にされたのを覚えています。
私は研修会で一番前の席に座っていましたので、『木崎先生は前歯の3から3の単冠の前装冠の調整に何分かかる?』と聞かれました(通常だとかなり時間のかかる処置です)。一度に6本もの前歯の冠を調整することはないなあと思いながらも、『40分はかかると思います』と答えたところ、先生は続けて『中村歯科医院では何分かかると思う?』と問われ、『20分くらいでしょうか』と私は答えました。 中村先生は『2分、いや20秒かな』と笑いながら答えました。衝撃でした。この先生は何を言っているのだと思いました。
しかし、中村先生はそんな私の思いを察してか、『木崎先生はなぜ今まで疑問に思わなかったの?』とおっしゃいました。確かにそれまでの自分の診療において、どんなに正確な処置を行ったつもりでいても、必ず誤差が生じていました。歯科治療とはそういうものなのだと思ってしまっていました。 この後、今までの自分の歯科治療において考えもしていなかった基本的なことが、こんなに大切なことだったのかと、目から鱗の連続でした。中村先生は本物だという思いとともに、この時が中村先生に着いて行こうと決心した瞬間でした。
私は矯正もインプラントも自分の診療に取り入れています。すべては、咀嚼の回復をはかるという中村先生の考え方に基づき歯科治療を行っています。 2008年から現在に至るまで継続的に中村先生の研修会に参加し、自己研鑽に励んでいます。 これからも中村先生が教えてくださる限り着いて行きます。そして必ず中村先生のレベルに追いつきます。